今回で３回目の開催となる、本屋体験。
今回も2組、4名の方に参加頂きました。 2組のうち1組は、いすみ地域をフィールドに様々な活動をしている大学生サークル「いすみっこ」の3名。近く開催されるイベントに本屋として参加してみたいと、今回体験することになりました。
もう一組（1名）は、本屋に興味があり、ネットで偶然この体験のことを知り、ぜひ参加したいと申し込みをしてくださった方。今回、はじめていすみ市を訪れたそうです。
いすみ鉄道国吉駅前に集合し、まずは、地域を散策。いすみ鉄道国吉駅前に広がる苅谷商店街を街歩きしました。この日は秋とは思えないくらいの日差しで、歩いているとじんわりと汗が出るくらいの陽気。旧剣道場を活用したcommons isumi、元郵便局だった場所をミシンアトリエにしたマチノイト。そして司法書士事務所だった場所 に新たに構えた、い鉄ブックス事務所をそれぞれ見学。
新しく活用された場所を見つつ、商店街の現状や地域の今に触れていただきました。
国吉駅前に戻り、いざ、本屋体験スタート！ それぞれディスプレイする棚を確認し、本の選書をします。
「いすみっこ」の皆さんは事前に決めたテーマに合わせてダンボールの中にある本を次から次へと出していました。「この本はテーマにあっていていいね」「これはちょっと違うんじゃない？」「個人的にはこの本をおすすめしたい」などなど、みんなでやるからこそ、いろんなアイデアが出て来ている様子。
お一人で参加された方は、ひたすらダンボールの中にある本をチェック。いいな！とおもった本を次々取り出していました。
どんな本が選ばれていくのか、私も興味津々です。 毎回驚くのですが、これだけ本があるのにお互いに興味のある本がかぶらない。いいな、と思う本が取り合いにならないんですね。それだけ、個人の趣味嗜好に沿った多様な本があるんだなぁと驚きます。
本を選びながら、ディスプレイの準備も進めます。
お披露目の時間は14時から。選書をしながら棚をつくって、間に合うかな。
ドキドキしながらも時間ぴったりに仕上がりました。
では、早速見てみましょう。
「あなたについて読んだことはありますか？」をテーマにした「考え方を考える本屋さん」。
考えるきっかけになる様々なジャンルの本が並びました。入り口には、インテリアやお花、農業、自然など、手に取りやすく見やすい本。
中に入ると社会学など、専門的な本などが多くありました。 古い岩波新書のセレクトが私にはかなりツボです。
「この板、どうやって活用しましょうか。」と、最初悩まれていましたが、上手に活用されていました。
続いて いすみっこのみなさん。
「 Life books 生きるを考える本屋」。
入り口の前には、表紙が魅力的なもの、話題書などが揃いました。「アニマ」という古い雑誌、内容はもちろんのこと、表紙のインパクトが皆さんにはかなり魅力的だったようです。
中に入ってみると、こちらも様々なジャンルの本がありました。板を斜めに使うなど、上手に活用していますね。
この日は、日曜日ということもあり、列車を待つ人もいたことから、立ち寄って行く人が増えてきました。
「この本おもしろそうですね」と、本をきっかけに会話がはじまることも。
「友人が体験するというので来てみました」と、参加された方のお友達がわざわざ遠方から駆けつけてくださいました。
あっという間の１時間。お披露目の時間を終えて、いかがでしたか？
「とっても楽しかったです！」「おもしろかったです！」皆さん、本当に楽しまれた様子。
とても印象的だったのは、「本が並ぶだけで、空間が全く違って見えますね」と、言っていたこと。
写真などで見る限り、今回の舞台となった建物はお世辞にもきれいな場所とはいえない。（むしろ、オンボロ）。どうなんだろう、と不安な気持ちを正直抱えていたそう。でも、始めてみるとそこに本を並べるだけで人が集まり会話が生まれる。それだけで、がらりと印象が変わってしまうことに驚いたそう。
空間にはモノと人と、そこに至るストーリーって大切なのかもしれませんね。 皆さんそれぞれ発見を得て、今回の本屋体験は終了となりました。
今日参加してくださった「いすみっこ」の皆さんは、本日選書した本をもって、11/3（木・祝）に国吉神社／出雲大社で開催される「祝言市」に出店します。 ぜひ、お越しくださいね。
また、11/26（土）に予定されている「国吉藝文祭」でも、この場所で本屋さんに挑戦することになりました！「がんばります！」と、やる気十分！ 今回よりも更に多くの本を選書して販売しますので、お楽しみに。
