大原高校の「ライフキャリア」授業で、寄贈本を活用しました

先日、千葉県立大原高校にお邪魔しました。 

大原高校は大原駅から徒歩で通える高校。いすみ鉄道を利用している生徒も多く、「大原ブックパーク」でも、毎月お手伝いにくれたりと日頃から交流があります。

3年生になると選択授業で「ライフキャリア」という授業があり、毎週さまざまな人を講師に招き開催しています。

●参考

外房経済新聞
大原高校で地元若手漁師が授業 仕事の面白さ伝える、伊勢エビの試食も 千葉県立大原高等学校(いすみ市大原)で9月5日、地元若手漁師を講師に招いた授業「ライフキャリア」が行われた。

今回、先生にお声がけ頂き、多様な仕事とキャリア形成についてお話をさせて頂きつつ、多様さを知るための一つのきっかけとして、本を使ったワークを行いました。

今回のワークでは、「物事にはさまざまな視点がある」ことを知ってもらうために、本を1冊選んでもらいました。

持っていった本のジャンルは小説から雑誌、絵本、英語の本までさまざま。「写真がきれい」「タイトルが気になった」「イラストがかわいい」どんなことでもいいので、気になった本を1冊選びます。

その後、10分間かけて本を読みました。

その後、ワークシートに記入。

  • どうしてその本を選びましたか? 
  • 実際に本を読んでみて、どう思いましたか?
  • 特に気になったところを書いてみよう

難しく考えず、思ったことを一言書き出します

書き出しが終わったところで、グループに分かれて共有。どんな視点で本を選び、どんなことが気になったかを聞くと、その人がどんなことに興味を持っているのかが見えてきますね。

何人かに話を聞いてみると、

選んだ本は雑誌「天然生活」
『暮らし』という言葉が気になりました。写真が多くおもしろかった。特に気になったのは台所の収納方法についてでした。(男子生徒)

選んだ本は「俳句の本」
元々俳句に興味があって選びました。いろいろな季語が書かれていた。今まで知らなかったことが書かれていておもしろい(男子生徒)

選んだのは「茶道の本」
茶道をやっているので選びました。いつもお茶と一緒に和菓子を用意していたけれど、季節に合わせた和菓子があることを初めて知った(男子生徒)

選んだんは「英語で書かれた児童書」
イラストや文字のフォントがかわいい。子ども向けの本なので、この内容ならばがんばって読めるかも。(女子生徒)

「本を選ぶ」という、とても単純な作業ですが、そこから自分の興味があること、気になっていることが見えてきました。

「本」というと、難しい、読めないというイメージが先行してしまいがちでしたが、枠に縛られず、自由に楽しみながら新しい発見を得るきっかけになったようです。

「普段、これだけの生徒が一度に本を熱心に読むことがないので、よい機会になったのでは」と、先生も驚きの様子でした。

授業終了後の感想には「本を読むことがあまりなかったので、本の楽しさを知るきっかけになった」「物事の固定概念をなくするために、見る角度や考え方を変えてみたいと思った」「時には、スマホや他者とのコミュニケーションから離れ、絵本をゆっくり読むのも良いと学んだ」という感想があったそうです。

本をきっかけにさまざまな気づきを得たようでうれしいです。

今後も、「本を読む」だけではなく、さまざまな形で本を活用していきたいと思います。

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